文学者・菊池寛の手紙発見 男色への広範な知識も
 今年で生誕120年にあたる文学者で、文藝春秋社の創設者でもある菊池寛が、文藝春秋社に投稿された作品に対する評価とアドバイスをつづった手紙が発見され、その中で「男色(同性愛)」に関する広範な知識が披露されているという。

 手紙の日付は1925年の4月8日。文藝春秋に投稿された「作家と男色」という随筆に対する評価とアドバイスとみられ、400字詰め原稿用紙5枚に渡り、ギリシャ神話やシェークスピア、オスカー・ワイルド、古事記、井原西鶴など、古今東西の男色に関する蘊蓄が語れている。

 また、手紙の末尾には「この手紙発表は無用」と記されており、専門家らは「実業家として成功して以降の菊池は、ドライな合理主義者という作家イメージを大切にしていた。過去の男色志向などウエットな部分を見せないように腐心していた時期だけに、立場を考えたのだろう」と推察している。

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