ゲイ党首暗殺後、広がる寛容の輪
 総選挙を前にしたオランダで、6日暗殺されたビム・フォルトゥイン氏の死を悼む声が該当に満ち始めている。

 フォルトゥイン氏が党首を務めていた「フォルトゥイン党」は「極右政党」と非難されるほど、移民の同化・削減の推進を打ち出した移民規制政策を積極的に訴えていた。さらには氏自ら同性愛者であることを公言し、同性愛者の権利を認めていない点でもイスラム教を批判。

 しかし、現在ではフォルトゥイン氏への人気からか、党首なき新党が政権を担う可能性さえ浮上し、既成政党への批判票の受け皿となりつつある。

 大麻や安楽死、同性結婚などの合法化を世界でもいち早く取り入れ、「自由と寛容の精神」が伝統的に培われたオランダでは、国民自身がその「寛容の精神」を誇りにしてきた側面がある。今回、暗殺という形で言論・思想の自由が脅かされた事に国民がショックを受け、その反動からフォルトゥイン氏が英雄化された、と言えるだろう。

 オランダで要人が暗殺されたのは、一五八四年、宗主国スペインへの抵抗を指揮したオラニエ公ウィレム一世以来の事件。

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