けんぞーの毒独読書第9冊
「独りだけど1人じゃない」
2005/11/09(水) 配信
そろそろクリス※@§&¶☆ネ商戦が始まるころ(故意に文字化け)。街には色とりどりのイルミネーションが灯って、無駄に幸福な雰囲気が鼻につく季節。嫌でも独り身の寂しさを思い知らされます…。ウォームビズとか流行らせるなら電飾削って裸で仕事させろ! ねえっ、でんこ? 電気を大切にー!!(号泣)
■孤独か、それに等しいもの
様々な境遇で孤独に凍えてしまった人々の再生と回復を描いた、表題作『孤独か、それに等しいもの』を含む珠玉の5編。
最近、とみに孤独について考えます。かつて、けんぞーにも恋人と呼べる人がいまして、彼とは約4年間同棲していました。そのころの僕の世界といえば彼とだけの閉ざされたもので、どこまで相手と溶け合えるかが重大なテーマの堕落した日々だったといえましょう。即ち、同一の生命を共有するといった甘ったれで愚かしい、けれど甘美な共同幻想にただひたすら身を沈めることに没頭していたのでした。なにより怖いのが、それを至上のものと信じて疑わず、問題が生ずる毎にどうにかこの幻が続くようにと、ふたりだけの世界が壊れないようにと、その一点にのみ執着し、それ以外を取るに足らないものとしていたこと。結果、現実社会と帳尻が合わず、結ぶ端から綻んでいきました。まさか彼のことを愛していなかったとは思えませんが、それはまさに孤独に対する過剰なまでの畏れからくるものであったと、今、考えます。
かなりオブラートに包んだ表現で、さらに超個人的なネタで恐縮ですが、何を言いたいのかというと、人生において孤独ってやつはボスキャラ級の驚異となりえるって話。前フリ長っ。そして重っ。
自分でこんな話しといてなんですが、この5編に通ずる孤独は、僕が直面したものよりずっと深いとこイってて(大切な人が衝撃的な死に方をしたり)正直想像しずらい域に踏み込んでいるけれど、ともすれば日常生活に支障をきたすほどの落とし穴ってとこで共感でき、だからこそ主人公たちが静かに受け入れていく(あるいは認めていく)過程には、カタルシスを感じずにはいられません。
ここまでテメェの話しといて本の内容に触れてないって、どうなの…。ええ、実は薄れゆく読後の記憶を頼りに書いてます。ぎゃー許して。でも最近読んだ小説の中で特に印象深く、結局、自分の人生を他者に被せることも他者の人生を引き受けることもできないんだと、殊勝な気分にさせられた良書だった。…と記憶してます。ぎゃー許して。
家族やら血縁といった強力な繋がりを持ちづらいゲイにとって、ふとしたことで孤独を感じてしまう場面も多々あると思います。依存もひとつの対処法ですが、うまく飼い慣らせるように精進したいものですね。独りだけど1人じゃない(って標語?があったような…)! 孤独を背負って、それでも僕ら愛し合う〜♪
孤独か、それに等しいもの
大崎善生/角川書店/ISBN:4048735306
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2011 TERRA
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