いやぁゲイムービーってホントにすばらしいですねぇ第25回
めちゃめちゃ明るい華流純愛ゲイムービィ
2005/10/12(水) 配信
まずは小ネタを2つ。
『モーリス』『眺めのいい部屋』などで有名なジェームズ・アイボリー監督とタッグを組み、プロデューサーとして活躍してきたイスマイル・マーチャントが今年亡くなりました。でも、彼が私生活でもジェームズ・アイボリーのパートナーだったということはほとんど知られていないと思います。今発売中の『STUDIO VOICE』で乙女ライター山崎まどかさんが教えてくれたことですが、彼女はこうも書いています。「映画が二人のセクシャリティ抜きには語れないものであるにも関わらず、大手メディアがそのことに触れなかった(のはおかしい)」。本当にその通りですよね。ちなみにじゃあ、映画におけるゲイテイストって何よ?ってことで、彼女は海外で出ているゲイテイスト解説本(『FABULOUS!』っていうタイトル。偶然ですね)まで紹介してくれてます。デキるわ、この方。
メールヌードの歴史を変えたあのブルース・ウェーバー(元モデルだったんですってね?どうりで…)が来日しましたが、自身の監督作『トゥルーへの手紙』が現在上映中です(http://www.alettertotrue.com/ PC版)。9.11以降のアメリカで犬とともに平和に暮らすことができるのか?と問うこの作品、内容はゲイじゃないですが、ある種のゲイテイストがそこにはあると思います。レトリバーが好きな方なら絶対です。ちなみにブルースとは対極的なテイストのゲイ・フォトグラファー、デヴィッド・ラシャペルの初監督作『RISE/ライズ』もお正月に公開予定。そちらも楽しみです♪
では、今月のオススメ映画をご紹介しましょう。
■『僕の恋、彼の秘密』
韓流につづき華流スターが話題になりつつありますが、これから間違いなく注目を集めそうなのが台湾のイケメン、トニー・ヤン。台湾って日本に近いせいか、イケる人が多いんですよねえ。トニーくんも美少年系というよりはちょっと素朴な隣りの男の子系で、かなりゲイ好み! そんな子を主演にした台湾の青春アイドル映画が大ヒットし、トニーくんは台湾のアカデミー賞で最優秀新人賞(金馬賞)を獲りました。しかもただのアイドル映画と思ったら大間違い。なんと登場人物が全員、ゲイなのです!
<ストーリー>
夏休み、新しい出会いに胸をときめかせ、田舎から台北に出てきた17歳のティエン。初めて行ったゲイクラブで美青年、バイにひとめぼれするが、バイは「同じ男とは二度と寝ない」という悪名高きプレイボーイだった。何も知らないティエンがバイに弄ばれ傷つくのを黙ってみていられない!と、友だち(オネエ)が立ち上がり…。
バイが人を愛せないのは理由あってのことで、それが題名の「彼の秘密」の意味なんだけど、それはぶっちゃけ、大した話じゃなかったりします(苦笑)。
ちなみにバイを演じたダンカン・チョウも台湾で有名なタレントで、及川ミッチーとキムタクを足して二で割って広末をブレンドしたようなイケメン(どんなよ)。
僕がすごく気に入ったシーンが1つあります。あまりストーリーには関係ないので言っちゃいますけど。交差点でちょっと離れて信号待ちしているティエンとバイが、お互いのキモチをうまく伝えられなくてもどかしい思いをしています。それを見かねて、たまたま間にいたおじさんが、二人の仲を取り持つ愛のキューピッド役を買って出ます。それだけでも面白いんだけど、信号が青になって歩き出すと、そのおじさんのダンナさんが待ってる…つまりおじさんもゲイで、しかも長年つきあってるパートナーがいるって話です。ステキ!
この映画、完全にゲイOK!という底抜けな明るさで作られているところが素晴らしく、オトメチックな恋の悩みはあるけれど、「こんな世界で暮らせたらなあ」と思っちゃうようなハッピーな夢を見せてくれます。さりげなくゲイパレードのシーンも出てきます。これが昨年の台湾上半期興行成績NO.1という大ヒットをしちゃったわけですから、スゴイことです。
映画を見ればお国柄がわかると言いますが(ウソ。今思いつきで言いました)、つい最近まで台湾のゲイ映画と言えば『河』(謎の奇病に悩まされる男の子がハッテンサウナの暗がりでヤッた相手がなんと実の父親)とか途轍もなく暗い作品でしたから、『藍色夏恋』や、この『僕の恋、彼の秘密』を見ると、時代が変わったんだなあってほっとします。一時は同性婚実現か?とも言われたくらいですから、きっと今、ゲイが勢いに乗ってるんでしょうね。
一方、日本のゲイ映画は…その話はまた今度!
『僕の恋、彼の秘密』
2004年/台湾/監督:DJチェン/配給:アートポート/12月、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー
http://www.bokukare.jp/(PC版)
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