いやぁゲイムービーってホントにすばらしいですねぇ第7回
4月はオカマチックな日本映画でキマリ!
2002/04/03(水) 配信
「ハッシュ!」の公開がやっと決定しましたね。4月27日、渋谷・シネクイントをはじめ、全国主要都市で同時公開です。もともと辛抱はきく方だと思うのですが、さすがにお正月公開がGWまで延びたのは初体験で、生理が全然来なくてあせりまくってやっと来た時の安堵感にも似たものを覚えました(わかりません)。そう言えば「ハッシュ!」ってこないだ文化庁優秀映画大賞に選ばれたんだよね。頭カタそうなお役所が、ゲイカップルだのインランな女だの冨士眞奈美だのがメイン張ってる映画を大賞にするなんてスゴイ! ていうか橋口さんエライ! ちなみに橋口さんは今「ハッシュ!」の小説版を執筆中。今年中には出るみたいなので、お楽しみに!
●女囚さそり
悲しいお知らせがあります。新宿東口駅前をうろついたことがある人ならわかると思うけど、昭和館っていうヤクザ映画ばっかりやってる昭和な映画館が4月いっぱいで閉館になっちゃうんです。(東郷ではなく高倉)健さんが主演する「網走番外地」とか「昭和残侠伝・死んでもらいます」とかを3本まとめて観れるというシブ系オヤジ好きにはたまらないプログラム、ついでに客もオヤジばかりというステキな映画館だったのに…(個人的趣味)。そんな昭和館での最後の上映作品の中で、断然オネエ心をくすぐる(っていうか血迷ってる)のが、「女囚さそり」。「吉原炎上」と並ぶ、オネエのバイブルですね。こんな映画、なかなか映画館で観れないよ。ラストチャンスかも。
梶芽衣子演じるナミは、処女を捧げた男・杉見(夏八木勲)に裏切られ、ヤクザどもに輪姦された上、ボロ雑巾のように捨てられ、復讐の鬼と化し(片乳出して)デバ包丁で杉見を襲い、ムショに入れられている。杉見はナミを恐れて抹殺を企て、所長の郷田(渡辺文夫)がナミへのいやらしい拷問を執拗に続けるが、ナミは何も言わずに耐える(無言で睨み返す迫力に濡れるハズ)。ムショ内の粛正を図った郷田は女囚全員に懲罰を敢行するが、逆に女囚たちの暴動(アバレ)を招く。これに乗じて脱獄したナミは、黒づくめのさそりルックで杉見に対面。デバ包丁で内臓をえぐり、復讐を遂げるのであった…。
87分の映画の中で、梶芽衣子がしゃべるセリフはたった二言。「私を売ったね…」と「死んでるよ」。主題歌の「怨み節」を歌っている時間の方がはるかに長いです。この「怨み節」がエスムラルダの連載名の由来になっているのはご存知の通り。「花よきれいとおだてられ〜、咲いて見せればぁすぐ散らされる〜」。カラオケにも入っているので、ぜひ唄いましょう。
「女囚701号・さそり」
1972日本/87分/カラー/監督:伊藤俊也/出演:梶芽衣子、横山リエ、夏八木勲、渡辺文雄、三原葉子、室田日出男、沼田曜一/配給:東映/4月5日〜11日、新宿昭和館で上映
●カラー・オブ・ライフ
「ハッシュ!」が上映される渋谷シネクイントで現在レイトショー公開中なのが「カラー・オブ・ライフ」。マルチ精鋭アーティスト集団「キュピキュピ」の代表を務め、現代美術家として知られる石橋義正が監督したTV番組「バミリオン・プレジャー・ナイト」の映画版です。「奥様は魔女」とかのファミリードラマの世界をマネキン人形を使ってシュールにパロディ化した「フーコン・ファミリー」やゾンビ母娘3人のコント「ゾンビ・ファミリー」など、次々に繰り出されるシュールでキッチュでファッショナブルでエロチックな短編が、凡庸な日常に退屈した脳をビシビシ刺激してくれる、アートオタク系にはたまらないエンターテインメント作品。
中でも人気の高かった「フ−コン・ファミリー」は、MOMA(NY近代美術館)で開催されたNY映画祭のワールドプレミアを果たしただけでなく、映画祭ポスターやパンフレットの表紙を飾るほどの大歓迎を受け、このNYの熱狂はアメリカのプレスから、瞬く間に世界のプレスそして各国映画祭での上映へと飛び火。実はスゴイ作品なのである。
ゲイ的にたぶんいちばんハマるのは、『唄う6人の女「まな板」』 。ひとつ屋根の下で暮らす6人の女達が、まな板と包丁のリズムに乗って、各々ひたすら家事をし続ける姿が歌と踊りで描かれていく、レトロな和風ミュージカル。笑えます。
ついでに言うと、石橋監督の前作「狂わせたいの」もかなりオススメです。タイトルももちろん山本リンダだけど、70年代日本を代表する過激な歌謡ポップスが、バカバカしくも大音響で歌い踊られる様がステキ。個人的に最も尊敬しているドラァグ集団・OKガールズの皆様が活躍しているところがヨダレものです。ビデオで出てるので見てみてね。
「カラー・オブ・ライフ」
2001日本/カラー/スタンダード/ステレオ/88分/監督:石橋義正/配給:エス・エス・エム/渋谷シネクイントでレイトショー上映中
関連サイト:バミリオン・プレジャー・ナイト http://www.vpn-tv.net/(パソコン版)
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