月刊Gaymer第19回
「「業の深い」は「オカマ」の枕詞」
2004/07/28(水) 配信
先日、ジェーピィの「今日の一言」でも書きましたが(みんな読んでるカナ?)、真・女神転生(通称=メガテン)の流れをくむ新作「アバタール・チューナー〜デジタル・デビル・サーガ〜」をプレイ中。
さて、どこら辺がメガテンかと言えば、今回はキャラクター本人が人間なのに悪魔に変身しちゃう(前回も…)という世界が舞台。舞台である以上、どんなムチャメな条件でも受け入れなければなりませぬ。ならぬものはならぬものです(会津藩士)。
このゲーム、中身はまあ普通のRPG。敵を倒してレベルを上げて話を進めていくという。ちょっと違うのが、倒した敵(=悪魔。元は人間)を食べて成長していくという要素。ゲームシステム的には敵を倒すのも敵をモグモグするのも、そう処理的に違いは無いのですが、ストーリー的には十分なキモとなりえるのです。
ジャンクヤードという荒れ果てた世界で、チーム毎に抗争を繰り返す主人公達。彼らはある日突然、悪魔になる力を手にし、同時に人を食べなければ癒せない強烈な飢えを覚える。戦い漬けだった世界にもたらされた新しい力は、彼らに人間らしい感情を回復させてゆくが…、つーのが大体のストーリー。
ここで生まれるのが、「人としての感情」と、「人を食べなければ生きていけない業」のダブルバインド(矛盾)。悪魔化の能力により、彼らは人間らしい感情を取り戻していくが(それまで何故感情失っていたかは後半わかります)、それ故に、他人を喰らってまで生きてゆかなければならない事に疑問や不満を感じ始めてしまう、ってのが「喰らって」成長してゆくシステムのキモなわけですよ。だから、この世界では普通のRPGで言うところの経験値=業(カルマ)となるわけ。
これ、だいぶ歪な形で強調されてはいるけど、人間が抱える普遍的な業のお話です。他の生き物を食べなきゃ生きていけない食事。他人を出し抜いて生き抜いていく競争社会。ライバルよりも先に、彼に届いてこのハート、な恋愛だって一緒だわな。ライバルドラァグのフファンデにヒ素もっておくのも(ネタが古い)、愛しい彼にまとわりつく生意気なクソブスの悪口を○チャンネルに書き込みするのも(古典的)、人喰らって生きるのと同レベル。悪魔の所業なのです(確かに)。
そこで、人間の業を語らせたら中島みゆきとオカマ以外に一体誰がいるというのか(超偏見)、という話ですよ。もう深夜のゲイ街なんかいったら、酒焼けした声の業にまみれたオカマだらけ(一部偏見)。そのモノ悲しくも妖しい陽気は、まんま悪魔化した人間の世界!(偏見)。ほら、オカマとアクマって語呂が似てるし(マだけ)。ぶっちゃけ、アンタも若い肉(棒)とか食いまくりでしょ?このエロスがっ(ヤケクソ)。
というわけで、世慣れた(=昭和の)オカマさんに憧れる若ゲイ(今どきいるのか?)は、このゲームで世の不条理・人の業の深さを一度体験しておくのもいい手かも。あんた達、恵まれてるわよぉ。昔はねえ、そんな怖さ、体で痛感したもんさ。朝の二丁目で、シャッターにすがりついて泣き崩れてみたりしたっけ(しないしない)。
「アバタール・チューナー〜デジタル・デビル・サーガ〜」
機種:プレイステーション2
ジャンル:RPG
発売元:アトラス
関連HP:http://www.atlus.co.jp/cs/game/pstation2/ddsat/
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